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2010-10-11

L interview vol.7-2

Couple Data
Name:まち(31)×テレサ(27)
Address:京都にて同棲中
Love:2年


まち×テレサ

Q:カミングアウトはしていますか?どんなきっかけ
でしましたか?

テレサ:
家族全員にカムアウトしています。
家族とはとても仲がいいので、隠し事はしたくなかったんです。
因みに弟もゲイで、既に家族にカムアウトしていたので、
私の時も家族みんな必ず受け入れてくれると信じていました。
まちのことも家族に紹介済みで、今年のクリスマスには一緒にオレゴンに里帰りする予定です。

まち:
友達には100%に近い割合でカムアウトしてます。
友達だからこそ嘘はつきたくないし、みんな理解してくれています。
カムアウトしたからといって、疎遠になった人はいません。
職場には、仲良くなった人達だけに言ってます。割合は10%くらい。
飲みに行って話をしたりしてると、何となく鼻が利くんですよね。
「この人だったら大丈夫」みたいな(笑)

母には10年くらい前にカムアウトしましたが、忘れたのかとぼけているのか、
最近も「まだ結婚しないの?」とか聞いてくるので、よーわかりません(苦笑)

Q:カミングアウトにまつわるエピソードがあれば教えてください。

テレサ:
去年の夏に両親にカミングアウトしたんですが、その時の母の反応がめちゃくちゃ面白かったんです。
私はドキドキしながら、「彼女が今一緒に住んでいる”まち”で、1年くらい付き合ってるの」と母に写真をみせたんです。
そしたら母は「ずっと前から知ってたわ~」って(笑)
電話でもまちの名前は数回しか出してなかったのに、母にはちゃんとバレてました。
母の勘は鋭い!

まち:
母にカムアウトした時、「アンタまだ若いし気の迷いじゃないの?」「病気みたいなものよ」と言われたのはショックでした。
かなり理解ある母だと思っていたので。
でもあれからもう10年経ってますし、そろそろもう一度改めてカムアウトしたいと考えてます。
母が望む幸せのカタチではないかもしれませんが、幸せにも色々なカタチがある。
私なりの幸せのカタチをきちんと伝えたいと思っています。

 

Q:初めてL友達ができたきっかけは?L友達の存在とは?

テレサ:
約3年前、アメリカベースの掲示板で友達を探していました。
その中に大阪の人がいたので、「I live in Osaka, too. I think I’m gay. I need friends.」とメールをしたところ、
すぐに返事が返ってきてそれから毎日のようにメール交換し、リアルでも遊びにいくようになりました。
L友達の存在はとても重要です。
何でも気楽に話せるし、100%私を理解してくれるし、独りじゃないって気付かせてくれます。

まち:
さっきお話した入り浸っていたチャットのサイトがきっかけとなり、初めてのL友達ができました。
当時はその友達と、毎日のように長い長いメールをやり取りしてました。今や10年以上の付き合いです。
L友達の存在は、私にとってHOMEです。
何でも気兼ねなく話せて、バカみたいにはしゃげて、嬉しい時は笑って悲しい時は泣いて。
カッコつけず、素の自分でいられる場所です。

Q:日本のLシーンについてどう思いますか?お考えをお聞かせ下さい。

テレサ:
悲しいです。自分のセクシャリティに自覚し始めで悩んでいる人達が気軽に相談できるコミュニティが日本にはありません。
クラブイベントやバーはありますが、最初はそういうところにもなかなか行きづらいですよね。
彼らはヘルプを必要にしてるのに、手を差し伸べてくれるコミュニティがないというのはとても悲しいことです。
去年(2009年)、関西レインボーパレードに参加しましたが、集まったのはたったの800人です。
大阪という街のサイズから考えると、あまりに小さすぎる。
沿道にギャラリーはいないし、パレードの存在さえあまり知られていません。
今後はもっと盛り上がっていって欲しいです。

まち:
テレサが言ったことに私も同感です。アメリカ人なら誰しもテレサと同じ感想を持つと思います。
日本はアメリカよりも30年遅れてますね。
ただ、10年前と比べれば、インターネットも発達しましたし、オフ会やクラブイベント等も頻繁に開催されているので、
仲間と出会える環境がずいぶん整ってきたと感じます。あと、可愛い子も増えましたね(笑)

そしてなんと言っても「Lの世界」。
あらゆる女性雑誌に取り上げられ映画雑誌でも特集が組まれ、Jennifer BealsやKatherine Moennigも来日し・・・。
おかげでたくさんのメディアにも取り上げられて一種の社会現象になったと思います。
ストレートの子達が2丁目に遊びに行ったりするという話も聞くので、「Lの世界」効果は相当なものだったと思います。
L会にもストレートの方が来てくれるときもあります。
この勢いで当事者だけでなく、もっともっとストレートの人達も巻き込んでL業界が盛り上がってくれればと願っています。

Q:「結婚」についての考えを教えてください。(同性結婚、日本の法律、結婚式についての考えなど)

テレサ&まち:
昔は、一緒にいれたら結婚にはこだわらない と思ってましたが、
今は絶対できるようになって欲しいです。
もしくは、結婚同等の法的な保障や保護が得られるパートナーシップ法みたいなものができて欲しいですね。

理由は主に3つあります。
1つ目は、好きな人とずっと一緒にいたいから。
テレサは外国人で、今は就労ビザがあるから日本にいられますが、
もし働けなくなってしまった時はビザは発行されず、アメリカに帰らなければなりません。
もしこれが男女のカップルだったら、結婚さえしてしまえば配偶者ビザが発行され、何の心配もなく一生日本にいることができます。
もちろん外国人が日本の永住権を取得すれば一生日本にいることができますが、
それは至難の業、ほぼ不可能と言われてます。
私はこのことに非常に憤りを感じています。
結婚さえできれば、私達は一生安心して一緒にいることができるのに!
このままだと、私達は将来いつ引き離されてしまうかわからない。
とても不安です。

2つ目は、税金優遇、国保、年金、保険、相続等の社会保障が必要だから。
結婚できないということは、10年付き合おうが20年付き合おうが、法律上私達は赤の他人なわけで。
他人ということは、パートナーが急な交通事故や病気になった時、集中治療室に立ち会える資格はありません。
病状だって教えてもらえないわけです。
一緒に家を買ったとしても相続する資格もなければ、パートナーを保険金の受取人にすることもできません。
税金だって結婚できるカップルに比べ余分に払わないといけませんし、
国民保険だって、パートナーを扶養にして支払うことができないので、これまた余分な支払いになります。
つい最近、米Googleが税金対策のため、同性愛者カップルの給料を上げ、手取りを同じにすると発表しましたよね。
さすがGoogle。日本企業もぜひ実施して欲しい。
私はずっと前から、このまま日本で同性カップルの権利を認めてくれないのであれば、ゲイ・レズビアン減税をするべき!じゃないとフェアじゃない、と思ってるんですよ。
とにかく不便なことがありすぎるので、早く結婚もしくは結婚に変わる法的制度を作って欲しいと思ってます。

3つ目の理由。
これも非常に大事なことです。
それは、差別や偏見が少なくなり、同性愛者の若者が希望を持てる社会になって欲しいから。
同性結婚ができるようになったからといって、差別や偏見が完全になくなるとは思っていません。
ですが、国として何らかの枠組みを作ってしまえば、学校、企業、行政は対応せざる得なくなります。
学校では同性愛に関する教育が始まり、企業でも何らかの研修がはじまるでしょう。
そうなれば、将来確実に差別や偏見は減っていき、
同性愛者だからといって、悲観的になり悩む若者も減ってくるはずです。

日本の未来をつくるのは彼ら(若者)ですから、彼らが希望が持てる社会にしないといけない。
そのためにも、まず同性結婚という枠組みを固めてしまうことが必要だと思います。
枠組みがないと、日本て動かない国ですしね。
とにかく同性婚という選択肢が欲しいです。
そのうえで、自分の生き方を選べるようになればベストかなと。

Q:どんなお仕事をされていますか?仕事についての考えを教えて下さい。

テレサ:
今は日本語学校に通いながら、夜に英語講師のアルバイトをしています。
学校が終わった後は、日本語を使う仕事がしたいと考えています。

まち:
職種は海外マーケティングです。欧州を担当しています。
仕事は自分を成長させてくれる、また生計を支えてくれる大事な収入源。
会社に貢献することが、社会貢献に繋がると信じて全力投球で仕事してますが、
将来はL業界発展のために何か始めたいなと考えてます。

Q:将来の計画・夢を教えて下さい。

テレサ:
ビザを心配することなく、まちと一緒に日本に住めることが私の夢です。
今はまだ考えてませんが、その内家族ができたらいいなと思っています。
あ、あと日本語がぺらぺらに話せるようになりたいです。

まち:
テレサと家族をつくるのが夢です。子供も欲しいな。
ペットは犬とネコ。
あとは友達とプラネットやりたいですね。
プラネットは「Lの世界」のあのプラネット。
昼でも夜でも、Lガールズが気軽に集まれる場所をつくりたいなと。
そしてストレートの方も気軽に寄れる、地域に根付いたお店にしたいですね。

まだありました。
「Lの世界」みたいに、LでHappyな映画かドラマを作ってみたいですね。
といっても映像関係はよくわからないので、とりあえず脚本づくりを手伝わせてもらうとか。
日本て悲しくなるようなダークでじめじめしたL映画ばかりじゃないですか。
若い子が見たら、絶望してしまうと思うんですよ。
だからそろそろみんなに夢を希望を与えるHappyな映画を☆
あ、Novia Noviaさんお願いします。

Q:読者のみなさんにメッセージをお願いします。

テレサ:
一人ひとりがロールモデル(お手本)になってください。
人になんと言われようと社会がプレッシャーを与えようとも、レズビアン・バイセクシャルとして自分の生き方を貫ける人になってください。
皆さんのHappyな姿を社会に示し続けることで、社会は変わります。

何か大きなアクションを起こさないと、社会なんて変わらないと思ってるかもしれませんが、
そんなこと誰にだってできるわけじゃありません。
誰でもできる小さなことだっていいんです。積み重ねれば、大きな力になります。
まずはパレードに参加しましょう!

まち:
自分のセクシャリティについては私も昔随分悩んできたけど、
今振り返ればホントもったいない時間でした。
人生一度きり。
自分を認めたうえで、人生より豊かに前向きに生きるにはどうすればいいのかを考えるほうが、よっほど生産的です。
そして、思いたったらすぐアクション。
今の状況を変えるには、動いてみるしかないと思います。
私の経験上ですが、何かしら動いてみたら人生不思議といい方向に転がっていってます。

だから是非皆さんも、どんなことでもいいので、アクションを起こしてみてください。
私達が住みやすい社会にするには、皆さん一人ひとりの想いとアクションが必要です。
一緒にLの輪を広げ、繋いで、ムーブメントを起こしていきましょう。

 

 

Q:NoviaNoviaへのメッセージをお願いします。

テレサ:
関西まで取材に来てくださり、ありがとうございました。
Novia Noviaの活動は非常に重要で、沢山のレズビアン・バイセクシャルの女の子達に勇気を与えてくれることと思います。
今後もどんどん読者が増え、発展していくことを心から願っています。

まち:
最初Novia Noviaのコンセプトを読んだ時、「そうそう!こういうサイトを待ってました」と思い、
思わず編集部momokaさんにメールしてしまいました。
Lの会についてもサイトで取り上げてくださり、
またわざわざ関西まで取材にまで来てくださり、本当にありがとうございました。
このサイトのおかげで、きっと沢山のレズビアン・バイセクシャルの女の子達が勇気付けられ、励まされているに違いありません。
今後もインターネットという特性を活かして、
ぜひ日本全国のLシーンを繋ぎ、みんなが集まるNovia Noivaに成長することを願っています。
これからも、頑張ってください。応援しています!


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