L interview vol.8
とっても可愛いフラダンスのショーで
会場を明るく盛り上げてくれたPONさんのインタビューです。
Girl Data
Name:PON
Age:25
Address:Kyoto
Q:趣味はなんですか?
ヨガ。
踊る事。
旅。
友達とおしゃべりする事。
Q:何をしている時が楽しいですか?
何をしていても基本楽しい。
Q:恋人はいますか?
いません。
Q:好きなタイプ・恋愛において重視する点は?
好きなタイプは。
道端に咲いている花や星をキレイだと言える人。
一緒に冒険してくれる人。(そのへんを自転車でぶらぶら冒険とかでも嬉しい)
生きる気力がある人。
笑顔がかわいい人。
基本的にポジティブな人。
少し強引な人。
尊敬できる人。
楽器ができる人。
色んな感覚をお互いに共感できる人。
っていっぱい挙げたけど、結局は好きになった人がタイプです。
恋愛で重視する点は。
「自分一人でも幸せ、けど○○がいたらもっともっと幸せ。」
そう思えるような付き合い方をすること。
Q:同性を好きと自覚したのはいつですか?
記憶が残ってる5歳くらいの時にはすでに男とか女とか性別関係なく好きになっ
てました。
初めて特定の女性を意識しだしたのが小学校4年生。
クラシックバレエを習ってた時の3歳年上のお姉さんでした。
ごくごく自然な形でその人に惹かれていってたと思います。
両親にも友達にも、そのお姉さんが好きな事を普通に話してたので
ごく普通にまわりも私が女の子が好きなのを意識してなかったと思います。
それが同性愛だという事に気づいたのが中学校2年生の時のインターネットの掲
示板でした。
私の場合は先に自分の感情があって、
その後に同性愛者というくくりがこの世の中に存在する事を知ったので、
簡単に自分自身を受け入れる事ができました。
Q:同性を好きと自覚して悩んだ時期はありましたか?
「同性愛だから悩む」ではなくって「恋愛として悩む」ことはたまにはあるけど、
「同性愛者」だからって悩んだことは一回もないかな。
もともと全てにおいて人と違うという事に楽しみを見つけるタイプなんです(笑)
むしろ性別関係なく「人」として、「人」を好きに思える事を誇りに思っていま
す。
人類みんな恋愛対象なんて素敵じゃないですか。
2倍楽しめてラッキー☆みたいな(笑)
人生一度しかない。楽しんだもの勝ち。
私はとにかく何でもOKだから。
セクシャルマイノリティのことだけじゃなく、基本何でも受け入れる。
世の中にはほんと色んな人がいるもん。
だからって悩んでる人を否定するわけじゃないんです。
私がそう思えるのも、育ててくれた両親や、友達やその他の環境のおかげだと
思ってます。
感謝してる。
私はすごく幸せなんだと思います。
Q:カミングアウトはしていますか?きっかけは?
仲良くなった人には言います。
でも初めて会う人に言ったりはしませんね。
それは同性愛者だから言わないとかじゃなくって、
初対面の人や仕事関係の人に自分の恋愛遍歴を話す人ってあんまりいないでしょ?
それと同じ。
何も同性愛者やからって特別な事じゃない。
自分の事を分かってほしい人に話す。それだけです。
だから今は地元の友達も、大学の友達も仕事の友達も私の生活に関わる仲の良い
人はみんな知ってくれてます。
カミングアウトしたきっかけは特にないです。
自分が同性愛者って気付くずっと前から、
好きな女の子がいるって恋愛相談として友達に話してたから。
だから周りも同性愛とかそんな事気にせずに、普通に恋愛相談に乗ってくれてい
ましたね。
Q:カミングアウトにまつわるエピソードがあれば教えて下さい。
特にないですね。
私があまりにもオープンすぎるからでしょうか(笑)
Q:初めてL友達ができたきっかけは?L友達の存在とは?
初めてちゃんとL友達ができたのは、大学の寮の時の友達。
たまたま仲良くなった子に女の人が好きだって話をするとその子も興味を持った
らしく、
最初ノンケだった友達が今ではどっぷりこっちの人になってます。
個人的に私は、L友達だからとかノンケの子だからとかで相談相手を選んでない
です。
みんな大切な友達なので。
だけどやっぱりL業界を盛り上げていくのは一致団結が必要ですよね。
だから「Lの会」を立ち上げてくれたmachibiさんには本当に感謝しています。
スタッフの仲間達との出会いもそれがあってこそなので。
沢山の大切な出会いがあったし私も色んな刺激を受けました。
Q:日本のLシーンについてどう思いますか?
様々な「性」のあり方が問われるなかでも
少しずつ同性愛者というのが認知されはじめてきたのではないでしょうか。
私自身は偏見や差別を受けたことがないので実感としてはないですが
やはり差別や偏見は確実にあると思います。
Q:結婚(同性結婚・結婚式)についての考えを教えて下さい。
私もはじめは形にこだわらずに一緒に居れたらそれでいいかなと思っていましたが
日本では同性では結婚できないということについて疑問を抱くようになりました。
同じ税金を納めていても
日本では同性同士の結婚は認められていなくって。
長年連れ添って一緒に住んでいたとしても法律上の保障もなく税金を余分に払わ
なければいけないし、
どっちかが亡くなった場合、遺産相続もできません。
あと例えば養子がほしい場合や、一方が重い病気になった場合の介護権・面接権
など・・
問題点を挙げだしたらきりがありません。
パートナーの国籍が違う場合、永住権が取得できないといった問題もあります。
二人の関係を結婚という形で結ぶかどうかは、当人同士の問題ですが、
その選択肢がないのでは同性カップルが日本の社会で生活してゆく上で
様々なことに関して不利だし不安だと思います。
私としてはカップルのあり方が多様化してる今、
より幅広い選択肢があるべきではないかと思います。
ここがある程度クリアにならないから自身のセクシャリティを認められない人も
多いと思うんです。
Q:どんなお仕事をしていますか。仕事についての考えを聞かせて下さい。
私はヨガ、ピラティス、フラダンスのインストラクターをしています。
個人的にも大好きなものたちなのでそれを人に伝えるということにやり甲斐があ
りますし誇りを持っています。
ヨガには「繋がる」という意味があるんですが、
人と人とを繋ぐ、そんなレッスンができるように日々心がけています。
レッスンが終わった時「気持ちよかった~」って笑顔で言ってもらえるとすごく
幸せな気分になるんです。
将来のことを思うと…
女性の平均年収は男性の6割程度といわれていますので
もし、私が女性と生涯一緒に暮らすことになった場合の事を考えて
経済的にも社会的にも成功したいという気持ちは強いですね。
Q:将来の計画・夢を教えて下さい。
『死ぬときに「幸せだったな」と思える人生を送ること』を目標にして生きてい
ます。
人生は一度きりなので、自分の心に正直に生きて行きたいですね。
自分の好きなことを仕事にしながら、楽しく暮らせる収入を得られるように。
今、視野に入れているのはヨガ・ピラティスのインストラクターを基盤として
栄養学やマッサージなども取り入れ活動の幅を増やしていく事です。
そのためには海外での活動も視野に入れています。
そんな生活の中で隣に自分の大切な人が居てくれたら最高ですね。
Q:読者の皆さんにメッセージをお願いします。
自分の全てを受け入れてみてください!
結構楽しいこと多いですよ(笑)
その為に仲間が必要ならLの会には沢山の同志がいます。
是非遊びに来てください。
ここまで読んで下さって有難うございました。